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クラウドでのデータ保護: 利点とベストプラクティス

クラウドでのデータ保護とは

クラウドデータ保護は、クラウドデータを使用して情報にアクティブにアクセス、またはクラウド内でアーカイブしているすべての企業にとって不可欠なものです。これらの対策により、この情報へのアクセスを権限のある人だけに制限し、データをハッカー、漏えい、エラーから保護します。

クラウドデータセキュリティは、社内で管理する企業とサードパーティのサービスプロバイダによって管理される企業の両方に該当します。特に SaaS アプリケーションと Web ポータルを使用する場合は、企業がプロセスに不可欠な大量の情報を収集、使用、保存するため、クラウド内でのデータ保護へのフォーカスがこれまで以上に重要になっています。

このまま読み進めて、クラウドでのデータ保護の利点、クラウドデータ保護のベストプラクティスなどをご確認ください。

クラウドデータ保護の利点

クラウドでのトップクラスのデータセキュリティは、ユーザーにさまざまな利点をもたらします。この種類のガバナンスは、ニーズが急増している企業に対してユーザーデータとアプリケーションを保護し、脅威に対処し、安全なアクセス制御を提供するように設計されています。

これは、世界的に事業展開しており、GDPR コンプライアンスの対象となる企業に特に当てはまります。GDPR とは、EU 居住者のデータと個人情報の機密性の確保をすべての企業に義務付ける規制です。企業がこれらのコンプライアンス規則を遵守しない場合、多額の罰金が科せられます。クラウドで事業を展開しており、ヨーロッパでの取引がある企業は、規則を遵守し、侵害やデータ漏えいから自社を守るためのセキュリティを提供する必要があります。

企業は、サードパーティのプロバイダが提供する拡張可能なデータセキュリティを活用することもできます。これによって支出を抑え、その時点で企業にメリットのあるオプションのみを選択することができます。

また、適切なセキュリティを導入すると、プロセスも合理化されます。潜在的な脅威にプロアクティブに対応すれば、人員追加の必要性や、侵害またはデータ漏えい発生後に問題を封じ込めて被害を取り除くために必要な労力が減るため、長期的なコスト削減につながります。

適切なレベルのセキュリティにより、アプリケーション、アクセスポート、またはシステムや複雑なアーキテクチャに接続されているデバイスが包括的に保護されます。また、システム障害を防止するように監視やプロトコルが設定されているため、コンポーネントで障害が発生した場合でも、ビジネス運用とシステムの稼働を継続できます。

クラウドデータ保護のベストプラクティス

クラウドを使用してデータを保存し、必要不可欠なサービスにアクセスするときのベストプラクティスがいくつかあります。これらのアクションをビジネスプロトコルに組み込むと、データの安全性を維持して常に保護し、不正アクセスやその他の潜在的な漏えいを防止できます。

 

バックアップデータ

 

重要な情報を失わないための最適な方法は、頻繁にデータをバックアップし、代替場所に保管するレプリカを作成することです。このプロセスは、特定のスケジュールに従って定期的に実行するように簡単に自動化できます。頻繁なバックアップは必要不可欠なものです。コンポーネントの停止やシステム障害が発生した場合でも深刻かつ複雑な事態に陥ることを防ぎ、クラウドのデータを保護します。

 

組み込みのセキュリティの評価

 

セキュリティプロバイダは、ツール、社内プロトコル、制御機能によってデータを常時保護する必要があります。また、顧客に対してコンプライアンスポリシー標準の透明性も確保しなければなりません。これらのベンダーは、コンプライアンスニーズを満たし、透明性のあるサービスを企業に提供するものとして認定されています。

 

ファイルレベルの暗号化の使用

 

クラウドベースのサービスを使用する場合、追加の保護層またはクラウドセキュリティの基盤として、ファイルベースの暗号化を検討する必要があります。このアプローチにより、データの断片化や代替場所に保存するためのシャードの作成が可能になり、リベートが減り、システム侵害が防止されます。

 

強力な資格情報ポリシー

 

セキュリティを高めるためのもう 1 つの方法は、特定の個人への厳格なアクセスの限定です。強力な資格情報がデータ侵害や攻撃を防止します。そのアプローチには、複雑なパスワード、信頼できるユーザーへのアクセス付与、職務に必要なアクセスのみの許可といった方法があります。

 

データの安全な転送

 

クラウドでデータを安全に転送するには、すべての通信プロセスでの SSL と暗号化を使用する方法があります。誰がデータにアクセスできるかわかるため、そのデータを追跡できます。ユーザーは、いつアクセスが無効になるかを確認し、随時、または他の組織や企業へ転送されるときのアクセスを制限することもできます。これらの方法により、企業は法規制とコンプライアンスルールを遵守することができます。

 

安全なデバイス

 

クラウドセキュリティ設定の最も重要な要素の 1 つはエンドポイントです。これらのユーザーエンドポイントは、漏えいや攻撃に対して非常に脆弱です。たとえば、クラウドにアクセスできる従業員のスマートフォンは、企業のセキュリティに大きなリスクをもたらします。追加の対策とプロトコルを適用したセキュリティエンドポイントが必要です。また、クラウドとの間のデータ転送を制限することも選択肢の 1 つに挙げられます。

トップレベルのサードパーティセキュリティプロバイダは、これらのベストプラクティスを使用して、情報の安全性を確保し、ハッカーによるデータの盗難を防止します。 

クラウドでのデータ保護の課題

企業がクラウドで事業を展開する場合、完全なクラウドベースのシステムであっても、ハイブリッドシステムであっても、克服すべき課題がいくつかあります。このような課題は、適切なインサイト、ツール、テクニックがあれば効果的に管理できます。

 

データの可視性の欠如

 

ワークロードの移動やシステム制御の軽減などの特定のアクションにより、データの可視性が低下することがあります。クラウドに転送中のデータは、侵入防止システムでは保護されず、診断ツールでもミラーリングできません。このような要因によって可視性が低下し、死角が生じます。

 

データの機密性

 

クラウド環境での機密レベルの作成にも多くの課題があります。セキュリティプロバイダは、必要性に基づいてアクセスを制限する戦略を策定し、資格情報ベースのシステムを介して制限を実装し、機密データの読み取りを防止する必要があります。脅威の発生や新規開発がある場合に、アクセスを直ちに取り消すための方法も必要です。また、これらの制限は、権限のない個人や接続しているサービスへのアクセスを防止したまま実施する必要があります。

 

クラウドプロバイダ間の一貫性のなさ

 

クラウドプロバイダには一貫性がなく、アプローチや能力はさまざまです。これはよくあることであり、セキュリティに関して適切に考慮しないと、クラウド環境でデータセキュリティの脅威が発生することがあります。この問題の解決策は、これらの一貫性のなさを考慮した対策を講じ、どのクラウドプロバイダのプロトコルとフレームワークにも対応するソリューションを含めたセキュリティを提供することです。

 

クラウドでのストレージの不足

 

場合によっては、十分なストレージをクラウド内で利用できず、データのアップロードやバックアップができなくなり、データがリスクにさらされることがあります。サードパーティのセキュリティプロバイダなら、データがクラウドに効果的に到達し、安全性が維持され、ハッカーや侵害から常に保護されるようにするためのアプローチを採用できます。

 

セキュリティ侵害

 

セキュリティ侵害は、クラウドでの適切なエンタープライズデータ保護対策を講じていない企業にとって常に脅威になります。機密情報を漏えいさせ、コストのかかる GDPR コンプライアンス違反の対象となる侵害を防止するには、ツール、暗号化、セキュリティ機能を組み合わせる必要があります。すべての企業データと PII を常に保護するには、エンドツーエンドのセキュリティが唯一の方法です。システムおよびデータ転送の各要素を検討し、段階や場所に関係なく、安全性を維持するための対策を実装する必要があります。

クラウドでデータを保護するためにベリタスができること

ハイブリッド環境であれ、完全なクラウド運用環境であれ、クラウドで事業を展開する企業にはさまざまな考慮事項があります。脅威はデータ作成、転送、保存のすべての段階に潜んでいます。このため、企業がデータの安全性を維持するには、経験と知識が豊富なクラウドセキュリティプロバイダと最新のツールや手法が必要です。 

エンドポイントデバイスのセキュリティ、強力な資格情報ポリシーの制定、ファイル暗号化の使用などの主なベストプラクティスが不可欠です。さらに、データ損失防止とシステムの耐性を実現するには、組み込みシステムを頻繁に評価して維持し、データをレプリケートおよびバックアップします。

また、クラウドベースのシステムを使用してデータの安全性を維持し、悩みの種であるハッカーから守るには、多くの課題を克服しなければなりません。 

ただし、ベリタスのようなトップクラスのセキュリティプロバイダなら、お客様の企業固有のニーズに合ったソリューションを提供できます。データのオーバーフローとアクセスを保護するための対策は、安全性を確保するためにベリタスがお客様に提供するサービスのほんの一部にすぎません。

クラウドプロバイダは、自社の環境内に保存されるデータについて責任を負いません。その責任は企業、および外部の脅威やエラーから守るアーキテクチャを実現するセキュリティプロバイダにあります。サードパーティのプロバイダは、必要であればさらに高レベルのクラウドデータセキュリティとアクセシビリティを提供します。クラウドベースのシステムの課題の克服やベストプラクティスの使用は、ベリタスのようなトップクラスのクラウドセキュリティプロバイダの得意分野です。

クラウドでのデータ保護は、ベリタスがお客様にサービスを提供するときの主な目標であり、お客様を常に保護し、システムのメンテナンスと監視を 24 時間体制で維持することを目指しています。ベリタスは高い評価を得ているセキュリティプロバイダであり、ディザスタリカバリからクラウドでのデータ保護までのすべてを NetBackup システムを使用して支援できます。 

今すぐベリタスの担当者に連絡して、クラウドベースのニーズを抱える企業に対してベリタスが提供できる最も包括的な最新のセキュリティ対策についてご確認ください。ご不明な点がある場合や、ベリタスのセキュリティサービスとお客様のデータの安全性を維持する方法について詳しくお知りになりたい場合は、お問い合わせください。

 

Fortune 100 企業の 98% がベリタスのお客様です。また、NetBackup™ は大量のデータのバックアップを検討している大企業にとって第一の選択肢です。

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