機能カテゴリ
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機能
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詳細
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インストールとアップグレード
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Ansible のサポート
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Ansible は、環境内のさまざまな構成および配備作業を自動化する、人気の高い構成管理ツールです。Ansible プレイブックは YAML 形式で人間が判読できるコードを使って記述されたファイルであり、環境内で実行する操作を定義しています。
ベリタスでは、Veritas InfoScale のインストールやアップグレード用、クラスタの配備用、または Flexible Storage Sharing (FSS)、Cluster File System (CFS)、ディスクグループボリュームなどの機能の構成用に、プレイブックで使用できる Ansible モジュールを提供しています。
Ansible モジュール、プレイブックテンプレート、および InfoScale 環境での Ansible に使用に役立つユーザーズガイドについては、次のサイトを参照してください。
https://sort.veritas.com/utility/ansible
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インストールとアップグレード
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アップグレードパス
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Veritas InfoScale 7.4.1 にアップグレードできるのは、現在インストールされている製品の基本バージョンが 6.2.1 以降の場合のみです。
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インストールとアップグレード
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Veritas InfoScale 製品の共存サポートの終了
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次の Veritas InfoScale 製品の共存は、7.4.1 でサポートされなくなりました。
- InfoScale Availability と InfoScale Storage
- InfoScale Availability と InfoScale Foundation
1 つのシステムに複数の InfoScale 製品を共存させることは、できなくなりました。
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ライセンス
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<cf bold="on" size="10" complexscriptsbold="on" complexscriptssize="10">Miscellaneous</cf><br/><cf bold="on" size="10" complexscriptsbold="on" complexscriptssize="10">(その他)</cf>
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ベリタスでは、ベリタス製品向上プログラムの一環として、ライセンスおよびプラットフォーム関連の情報を InfoScale 製品から収集します。収集された情報により、お客様が製品をどのように配備し利用しているかを把握できるため、ベリタスはお客様のライセンスを効率的に管理できるようになります。
ベリタス製品向上プログラムの一環として、ライセンスおよびプラットフォーム関連情報を InfoScale 製品から収集するには、Veritas Telemetry Collector が使用されます。Veritas Telemetry Collector は、この情報をエッジサーバーに送信します。
Veritas Cloud Receiver (VCR) は、ベリタスによって配備される、事前設定済みのクラウドベースのエッジサーバーです。InfoScale のインストール時またはアップグレード時に、Veritas Cloud Receiver (VCR) をエッジサーバーとして構成してください。
遠隔測定データ収集の設定方法と構成方法について詳しくは、『Veritas InfoScale インストールガイド』または『Veritas InfoScale 設定およびアップグレードガイド』を参照してください。
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セキュリティ
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SSL/TLS サーバーのエンティティ検証のためのサードパーティ証明書のサポート
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InfoScale では、Linux ホスト上の VxAT で SSL/TLS サーバーのエンティティを検証するために、サードパーティの証明書を使用できます。
注: Windows ホストの場合、サードパーティの証明書は使用できません。
InfoScale の以前のリリースでは、SSL/TLS サーバーで自己署名証明書を使用します。この自己署名証明書は、信頼できる認証局によって検証されないため、セキュリティの脅威につながります。
信頼できるサードパーティの証明書がサポートされたことで、InfoScale に暗号化パスフレーズを指定して、SSL/TLS サーバーの証明書を生成できるようになりました。その後、InfoScale により、SSL/TLS サーバーの証明書生成に使用する証明書署名要求が発行されます。
詳しくは、『Veritas InfoScale インストールガイド - Linux』を参照してください。
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セキュリティ
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SSL/TLS サーバーの TLSv1.0 および TLSv1.1 サポートの終了
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セキュリティ脆弱性を低減するため、TLSv1.0 および TLSv1.1 プロトコルは、デフォルトではサポートされません。ただし、AT_CLIENT_ALLOW_TLSV1 属性の値を 1 に設定すると、これらのプロトコルを有効にできます。
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セキュリティ
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終了したサポート
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このリリースでは、次の機能がサポートされなくなりました。
- SSLv2 プロトコルを有効または無効にする AllowV2 属性
- SSL 通信用の中強度の暗号化
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セキュリティ
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openssl 1.0.2o によるセキュリティ強化
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VxAT サーバーでは、SSL 通信に openssl 1.0.2o を使用するようになりました。
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サポートされる構成
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Oracle 18c のサポート
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InfoScale で、シングルインスタンス構成の Oracle 18c がサポートされるようになりました。
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サポートされる構成
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Oracle Enterprise Manager 13c のサポート
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InfoScale で、Oracle 13c 用の OEM プラグインが提供されるようになりました。
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クラウド環境
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Google Cloud Platform (GCP) 用の新しい高可用性エージェント
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InfoScale に、GCP 環境向けの GoogleIP エージェントおよび GoogleDisk エージェントが導入されました。
これらのエージェントは製品にバンドルされています。
GoogleIP エージェント
GoogleIP エージェントは、Google Cloud のネットワークリソースを管理します。
このエージェントは次のタスクを実行します。
- NIC の詳細情報の取得、構成の作成、およびプライベート IP アドレスと VM インスタンスの関連付けまたは関連付け解除
- サブネット間でのフェールオーバーに使用するオーバーレイ IP のルーティング管理
GoogleIP リソースは IP リソースに依存します。
GoogleDisk エージェント
GoogleDisk エージェントは、Google Cloud 内でゾーン永続ディスクとともに動作します。このエージェントは、ディスクをオンラインに切り替え、状態を監視し、オフラインに切り替えます。ディスクを、同じまたは異なるリソースグループの VM インスタンスに接続します。また、GCP Python SDK を使用して、ディスクが VM インスタンスに接続されているかどうかを判断します。
GoogleDisk リソースは、他のどのリソースにも依存しません。
詳しくは、『Cluster Server 付属エージェントリファレンスガイド - Linux』を参照してください。
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クラウド環境
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クラウドコネクタを使用してデータを移行するための、ファイルレベルの階層化のサポート
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InfoScale は、クラウドコネクタを使用してデータを移行するための、ファイルレベルの階層化をサポートします。
ファイルレベルの階層化では、1 つのファイルが一定サイズのチャンクに分割され、各チャンクは 1 つのオブジェクトとして保存されます。そのため、1 つのファイルには、複数のオブジェクトが含まれます。関連するメタデータは各オブジェクトに関連付けられるため、クラウドから簡単に、ファイルに直接アクセスできます。
ファイルは個々のオブジェクトに分割されるため、読み取り/書き込みパフォーマンスが向上します。また、オブジェクトサイズが大きいため、最小限のチャンクで大きいファイルを移行できます。
クラウドコネクタを使用したデータの移行について詳しくは、『クラウド環境の InfoScale Solutions』を参照してください。
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クラウド環境
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Google Could での InfoScale 構成のサポート
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InfoScale を使用すると、Google Cloud 環境で HA および DR のアプリケーションを構成できます。GCP の IP とディスクリソースをサポートするため、GoogleIP エージェントおよび GoogleDisk エージェントが提供されています。
次のレプリケーション構成がサポートされます。
- GCP リージョン間のレプリケーション
- 複数の GCP ゾーンおよびリージョン (キャンパスクラスタ) 間でのレプリケーション
次の HA および DR 構成がサポートされます。
- 仮想プライベート IP を使用した GCP ゾーンのサブネット内でのフェールオーバー
- オーバーレイ IP を使用した GCP サブネット間のフェールオーバー
- GCP リージョンまたは VPC ネットワーク全体の DR
- GCP ゾーン内または GCP ゾーン間での共有ストレージ
詳しくは、『クラウド環境の InfoScale Solutions』を参照してください。
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Cluster Server エージェント
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クローン作成されたアプリケーションエージェントのサポート
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アプリケーションエージェントは、適切な ISV エージェントが利用できない場合に、アプリケーションの高可用性を実現するために使用されます。クラスタを使用して複数の異なるアプリケーションの高可用性を実現するには、アプリケーションごとにサービスグループを作成する必要があります。InfoScale を使用すると、アプリケーションエージェントのクローンを作成して、アプリケーションごとに異なるサービスグループを構成できます。その後、各サービスグループが期待通りに動作するように、適切なオペレータ権限を割り当てる必要があります。
注: クローン作成したアプリケーションエージェントは、IMF にも対応します。
詳しくは、ご使用のプラットフォームの『Cluster Server 付属エージェントリファレンスガイド』を参照してください。
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Cluster Server エージェント
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IMF 対応の SambaShare エージェント
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SambaShare エージェントは、IMF に対応するようになりました。
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Cluster Server エージェント
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SambaServer エージェントの新しいオプション属性
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Samba Server エージェントで、Interfaces および BindInterfaceOnly 属性がサポートされるようになりました。これらの属性により、エージェントは、Samba サーバーでサポートされるすべてのインターフェース文字列をリスニングできます。
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Veritas Volume Manager
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統合された統計情報を収集する vradmind デーモンのパフォーマンス向上
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VVR を構成して、VVR コンポーネントの統計を収集できます。収集した統計情報は、システムの監視や VVR セットアップの問題の診断に利用できます。デフォルトでは、vradmind デーモンが起動すると、VVR は自動的に統計情報を収集します。
vradmind デーモンは、マルチスレッドプロセスとして強化されていて、そのうち 1 つのスレッドは定期的な統計情報の収集専用に確保されています。
注: vradmind デーモンが実行されていない場合、VVR は統計情報の収集を停止します。
詳しくは、『Veritas InfoScale レプリケーション管理者ガイド』を参照してください。
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Veritas Volume Manager
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FSS 環境でのホットリロケーションの変更
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FSS 環境では、ホットリロケーションはストレージ障害の回復に、ポリシーベースのメカニズムを採用しています。ストレージ障害には、ディスクメディア障害や、ストレージへのアクセスを不能にするノード障害などがあります。ただし、VxVM ではディスクメディア障害とノード障害を区別できませんでした。そのため VxVM では、node_reloc_timeout と storage_reloc_timeout の両方のチューニングパラメータに同じ値を設定します。
今回ホットリロケーションデーモンが強化され、ディスクメディア障害とノード障害を区別できるようになりました。これで、FSS 環境でホットリロケーション用の node_reloc_timeout と storage_reloc_timeout チューニングパラメータに、異なる値を設定できます。storage_reloc_timeout チューニングパラメータのデフォルト値は 30 分で、node_reloc_timeout チューニングパラメータのデフォルト値は 120 分です。チューニングパラメータの値は、お客様のビジネスニーズに合わせて変更できます。
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Veritas File System
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VxFS ディスクレイアウトのバージョンの変更 (DLV)
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DLV について次の変更が適用されます。
- DLV 15 のサポートが追加
- デフォルトの DLV は DLV 15
- DLV 10 のサポートが終了
この変更により、VxFS の作成とマウントを実行できるのは DLV 11 以降のみとなります。DLV 6 ~ 10 は、ローカルマウントにのみ使用できます。
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Veritas File System
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SELinux セキュリティ拡張属性のサポート
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RHEL 7.6 以降の SELinux ポリシーに、SELinux セキュリティ拡張属性の永続ストレージとして VxFS ファイルシステムのサポートが含まれるようになりました。このサポートにより、RHEL 7.6 以降の VxFS ファイルとディレクトリで、SELinux のセキュリティ機能を使用できるようになります。
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レプリケーション
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スレーブノードをログ所有者として割り当てるサポートの追加
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ディザスタリカバリ環境において、VVR は、受信したアプリケーション I/O の書き込み順序を忠実に維持します。共有ディスクグループ環境でレプリケーションを行う場合、VVR は書き込み順序を維持するために、特定のクラスタノードをログ所有者として指定します。
デフォルトでは、VVR はマスターノードをログ所有者として指定します。
マスターノードのワークロードを最適化するため、VVR では、任意のクラスタノード (スレーブノード) をログ所有者として割り当てることができるようになりました。
注: 次のような場合、ログ所有者の役割の変更は保持されず、マスターノードがログ所有者を引き継ぎます。
- 製品をアップグレードする場合
- クラスタをアップグレードまたは再起動する場合
- ログ所有者であるスレーブノードに障害が発生した場合
スレーブノードをログ所有者として割り当てる方法について詳しくは、『Veritas InfoScale™ 7.4.1 レプリケーション管理者ガイド』を参照してください。
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レプリケーション
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テクノロジプレビュー: VVR のアダプティブ同期モード
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VVR で RLINK の synchronous 属性が override に設定されている場合、RLINK が切断されるたびに、システムはレプリケーションモードを同期から非同期へと一時的に切り替えます。override オプションを使用すると、RLINK が切断された場合でも、VVR はアプリケーションからの書き込みの受信を続行します。ただし、ネットワーク遅延が大きい場合、レプリケーションは引き続き同期モードで実行されますが、アプリケーションのパフォーマンスは低下します。
VVR のアダプティブ同期モードは、既存の同期オーバーライドモードを機能拡張したものです。アダプティブ同期モードでは、サイト間のネットワーク遅延に応じて、レプリケーションが同期から非同期に切り替わります。これにより、ネットワークの状態が良好な場合はレプリケーションを同期モードで実行し、サイト間のネットワーク遅延が大きくなると自動的に非同期モードに切り替えることができます。
- 非同期モードに切り替える基準となるしきい値 (タイムアウト発生の割合)
- しきい値を計算する時間間隔
- システムを非同期モードのまま維持する時間間隔 (これを超えたら同期モードに切り替える)
システムでネットワークパフォーマンスの低下が長く続いた場合のアラートを設定することもできます。詳しくは、『Veritas InfoScale レプリケーション管理者ガイド - Linux』を参照してください。
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InfoScale 7.4.1 Linux リリースノート |